エアコンが冷えない原因とは?お掃除のプロが改善方法と故障との見分け方を解説

エアコンが冷えないと感じた際に、リモコンで冷房運転を確認している室内の様子

7月はエアコンのご相談が最も増える時期です

7月に入ると、気温や湿度が一気に高くなり、エアコンを長時間使用するご家庭が増えてきます。

その一方で、この時期になると多く寄せられるのが、

  • 「エアコンの効きが悪い」
  • 「設定温度を下げても部屋がなかなか冷えない」
  • 「以前より風が弱く感じる」
  • 「冷たい風が出ている気がしない」

といったご相談です。

このような症状が起きると、「エアコンが故障してしまったのでは?」と心配される方も少なくありません。

しかし、実際の現場では故障ではなく、汚れや使用環境が原因となっているケースも多く見受けられます。

もちろん、すべてがクリーニングで改善するわけではありません。

例えば、

  • 冷媒(ガス)の漏れ
  • 電子部品の故障
  • コンプレッサーの異常

などが原因の場合は、修理やメーカーによる点検が必要になります。

一方で、

  • フィルターの目詰まり
  • 熱交換器の汚れ
  • 送風ファンの汚れ
  • 室外機の周辺環境

などが原因で冷房効率が低下している場合は、適切なお手入れやクリーニングによって改善が期待できることがあります。

つまり、「冷えない=故障」と決めつけてしまうのは早いかもしれません。

まずは原因を一つずつ確認し、どのような状態なのかを見極めることが大切です。

この記事では、ハウスクリーニングの現場で数多くのエアコンを見てきたプロの視点から、

  • ご家庭でも確認できるチェックポイント
  • 冷えなくなる主な原因
  • クリーニングで改善が期待できるケース
  • 修理が必要になるケース

について、できるだけわかりやすく解説していきます。

「最近エアコンの効きが悪い気がする」
「修理を依頼する前に自分で確認できることを知りたい」

という方は、ぜひ最後までご覧ください。


第1章 7月に「エアコンが冷えない」という相談が急増する理由

7月は一年の中でも、エアコンに関するお問い合わせが特に増える時期です。

梅雨明け前後から気温が30℃を超える日が続き、エアコンの稼働時間が一気に長くなります。

これまで短時間しか運転していなかったエアコンも、朝から夜まで連続して使用するようになるため、それまで気付かなかった不具合や冷房能力の低下が表面化しやすくなります。

また、春先までは問題なく使用できていたエアコンでも、久しぶりに本格的な冷房運転をすると、

  • 風量が弱い
  • ニオイが気になる
  • 冷え方が以前と違う

と感じることがあります。

これは冬の暖房運転や、使用していない期間に蓄積したホコリや汚れが影響している場合もあります。

もちろん、すべてのケースが汚れによるものではありません。

長年使用しているエアコンでは、経年劣化による部品の故障や冷媒回路の不具合が原因となることもあります。

だからこそ重要なのは、「故障かどうか」を最初から決めつけるのではなく、原因を一つずつ確認していくことです。

次の章では、ご家庭でも安全に確認できるポイントを紹介します。

エアコンが冷えない原因の一つであるフィルターの目詰まりと空気の流れを比較したイラスト

第2章 まずは自分で確認できる5つのチェックポイント

エアコンの効きが悪いと感じると、「故障かもしれない」と考えてしまいがちです。

しかし、実際には設定や使用環境が原因となっていることも少なくありません。

修理やクリーニングを依頼する前に、まずはご家庭でも安全に確認できるポイントを見ていきましょう。


① 冷房運転になっているか確認する

意外と多いのが、運転モードの設定による勘違いです。

リモコンの表示が「送風」や「除湿」になっていると、冷房運転とは風の出方や冷え方が異なります。

また、家族がリモコンを操作した際に設定が変わっているケースもあります。

まずは運転モードが「冷房」になっているか確認しましょう。


② 設定温度と風量を確認する

設定温度が高すぎる場合や、風量が「弱」や「静音」に設定されている場合は、十分に冷えないと感じることがあります。

外気温が高い日は、設定温度と室温との差が小さいと室内が冷えるまで時間がかかることもあります。

まずは風量を「自動」または「強め」に設定し、様子を見てみましょう。


③ フィルターが汚れていないか確認する

最も多い原因の一つが、フィルターの目詰まりです。

フィルターにホコリがたまると、エアコンが十分な空気を吸い込めなくなります。

その結果、

  • 風量が弱くなる
  • 冷房効率が低下する
  • 電気代が増える

といった症状につながることがあります。

フィルターはご家庭でも取り外して確認できるため、一度汚れの状態を確認してみることをおすすめします。

※フィルターのお手入れ方法については、取扱説明書をご確認ください。


④ 室外機の周囲に物が置かれていないか確認する

エアコンは室内機だけでなく、室外機も重要な役割を担っています。

室外機の吹き出し口や吸い込み口の前に、

  • 植木鉢
  • 収納ケース
  • ダンボール
  • 自転車

などが置かれていると、空気の流れが妨げられ、冷房効率が低下する場合があります。

また、落ち葉やゴミがたまっている場合も同様です。

室外機の周囲には十分な空間を確保するよう心掛けましょう。


⑤ エアコン本体に異常表示が出ていないか確認する

最近のエアコンには、異常を検知するとランプの点滅やエラー表示で知らせる機種があります。

運転ランプが普段と違う点滅をしている場合や、リモコンにエラーコードが表示されている場合は、取扱説明書で内容を確認してください。

このような症状は、クリーニングでは改善しない故障が原因となっている可能性もあります。


まずは原因を一つずつ確認することが大切です

ここまでご紹介した5つのポイントは、ご家庭でも比較的安全に確認できる内容です。

もしこれらを確認しても改善しない場合は、エアコン内部の汚れや機械的な不具合が関係している可能性があります。

次の章では、お問い合わせの中でも特に多い原因である「フィルターの目詰まり」について、お掃除のプロの視点から詳しく解説していきます。

第3章 フィルターがきれいでも冷えない理由

「フィルターは掃除しているのに、以前よりエアコンの効きが悪い気がする。」

このようなご相談をいただくことがあります。

フィルターのお手入れはとても大切ですが、フィルターがきれいだからといって、エアコン内部まできれいな状態とは限りません。

家庭用壁掛けエアコンは、室内の空気を吸い込み、内部の熱交換器で冷やし、送風ファンによって部屋へ送り出す仕組みになっています。

そのため、フィルターより奥にある部品へ汚れが蓄積すると、冷房効率が低下する原因になることがあります。

ここでは、特に影響を受けやすい2つの部品をご紹介します。


熱交換器(アルミフィン)の汚れ

熱交換器は、室内の空気から熱を奪い、冷たい空気を作る重要な部品です。

フィルターを通過した空気は、この熱交換器を通って冷やされます。

しかし、長期間使用すると、フィルターを通り抜けた細かなホコリや油分などが少しずつ熱交換器に付着していくことがあります。

汚れが付着すると、空気と熱交換器との熱のやり取りが妨げられ、冷房効率が低下する原因の一つとなります。

また、汚れが厚く付着した状態では、エアコンに負荷がかかり、冷えるまで時間がかかると感じる場合もあります。

もちろん、熱交換器の汚れだけが冷えない原因とは限りませんが、現場では比較的よく見られる症状の一つです。

熱交換器の汚れが冷房効率に与える影響を比較したエアコン内部のイラスト

送風ファンの汚れ

熱交換器で冷やされた空気は、送風ファンによって部屋へ送り出されます。

送風ファンは運転中に常に回転しているため、湿気やホコリが付着しやすい部品でもあります。

特に冷房運転では、エアコン内部に結露が発生するため、湿気の影響を受けやすい環境になります。

そこへホコリなどが付着すると、汚れが蓄積しやすくなります。

送風ファンに汚れが多く付着すると、

  • 風量が低下する
  • 吹き出す風が弱く感じる
  • ニオイが気になる

といった症状につながることがあります。

ただし、これらの症状には複数の原因が考えられるため、必ずしも送風ファンの汚れだけが原因とは限りません。


市販のスプレーだけでは届かない部分もあります

市販のエアコン洗浄スプレーは、使用方法や機種によっては、内部のすべての汚れを除去できるものではありません。

特に、

  • 熱交換器の奥
  • 送風ファン全体
  • ドレンパン周辺

などは、家庭でのお手入れが難しい部分です。

無理にブラシなどを差し込むと、アルミフィンを変形させたり、部品を傷付けたりするおそれもあるため、取扱説明書の範囲を超える清掃は避けることをおすすめします。


内部の汚れは目で確認できる場合もあります

吹出口をのぞいた際に、

  • 黒い汚れが見える
  • ファンにホコリが付着している
  • ニオイが気になる

といった場合は、内部に汚れが蓄積している可能性があります。

一方で、吹出口から見える範囲だけでは内部全体の状態を判断できないため、気になる場合は無理に分解せず、状態を確認してもらうことも一つの方法です。


プロからのアドバイス

現場では、「フィルターは定期的に掃除しているのに冷えが悪い」というエアコンを点検すると、熱交換器や送風ファンに汚れが蓄積しているケースを見かけることがあります。

もちろん、冷房効率の低下には機械的な故障や冷媒回路の不具合など、さまざまな原因が考えられるため、汚れだけが原因とは断定できません。

しかし、フィルターだけでなく、エアコン内部の状態にも目を向けることが、快適な冷房性能を維持するための大切なポイントです。

エアコン内部の送風ファンに付着したホコリや汚れと、クリーニング後の状態を比較したイラスト

第4章 室外機が原因で冷えないこともあります

エアコンが冷えないと聞くと、多くの方は室内機の汚れや故障を思い浮かべるかもしれません。

しかし、エアコンは室内機と室外機が連携して運転することで冷房を行う仕組みです。

そのため、室外機の周囲の環境や設置状況によっては、冷房効率が低下することがあります。

ここでは、ご家庭でも確認しやすいポイントをご紹介します。


室外機は熱を外へ逃がす重要な役割があります

冷房運転中の室外機は、室内で集めた熱を屋外へ放出しています。

そのため、室外機の周囲で空気がスムーズに流れることが重要です。

吹き出した熱い空気がうまく逃げないと、エアコンの性能を十分に発揮できない場合があります。


室外機の前に物を置いていませんか?

現場で比較的よく見かけるのが、室外機の前や周囲に物が置かれているケースです。

例えば、

  • 植木鉢
  • 収納ケース
  • ダンボール
  • 自転車
  • ガーデニング用品

などが室外機の近くにあると、空気の流れを妨げることがあります。

特に吹き出し口の正面は、できるだけ物を置かないようにしましょう。


落ち葉やゴミがたまっていないか確認しましょう

屋外に設置されている室外機は、季節によって落ち葉や砂ぼこりなどが付着することがあります。

また、周囲にゴミがたまることで空気の流れが悪くなる場合もあります。

定期的に周囲を確認し、簡単に取り除けるゴミがあれば清掃しておくと安心です。

※内部の分解清掃や高圧洗浄などは、無理に行わないようにしましょう。


室外機の吹き出し口はふさがないことが大切です

室外機は運転中に熱い空気を吹き出しています。

吹き出し口の前に物があると、熱い空気が再び室外機に吸い込まれ、冷房効率が低下する原因の一つとなることがあります。

室外機の周囲には、メーカーが推奨する設置スペースが確保されていることが望ましいため、物を密着させないよう注意しましょう。


室外機本体に水をかけてもいいの?

夏になると、「室外機に水をかけると冷えるようになる」といった情報を見かけることがあります。

しかし、室外機は屋外で使用することを前提に設計されていますが、継続的に水をかけることを前提とした使い方ではありません。

また、機種や設置状況によっても異なるため、自己判断で水をかけ続けることはおすすめできません。

日常のお手入れとしては、

  • 周囲を整理する
  • 落ち葉やゴミを取り除く

程度に留めるのが安心です。


プロからのアドバイス

現場では、室内機には異常がなくても、室外機の前に収納ケースや植木鉢が置かれていることで、十分な性能を発揮できていないケースを見かけることがあります。

もちろん、それだけで「冷えない原因」と断定することはできませんが、室外機周辺の環境を見直すことで改善が期待できる場合もあります。

エアコンの効きが気になったときは、室内機だけでなく、室外機の周囲にも目を向けてみることをおすすめします。

室外機の周囲に物が置かれた状態と、空気の流れを確保した適切な設置状態を比較したイラスト

第5章 お掃除では改善しない「故障」のサイン

ここまで、エアコンが冷えにくくなる原因として、フィルターや熱交換器、送風ファン、室外機の環境についてご紹介してきました。

これらの原因であれば、お手入れやクリーニングによって改善が期待できる場合があります。

しかし、すべての「冷えない」症状がクリーニングで改善するわけではありません。

実際には、機械的な故障や冷媒回路の不具合などが原因となっているケースもあります。

ここでは、お掃除では改善が難しい代表的な症状をご紹介します。


冷たい風がまったく出ない

冷房運転をしているにもかかわらず、吹き出してくる風が室温とほとんど変わらない場合は、内部の機械的な不具合が原因となっている可能性があります。

考えられる原因としては、

  • 冷媒回路の異常
  • 電装部品の不具合
  • コンプレッサーの異常

などがあります。

これらは専門的な点検や修理が必要となるため、クリーニングだけで改善するものではありません。


エラー表示やランプの点滅が続いている

多くの家庭用エアコンには自己診断機能が搭載されています。

運転ランプの点滅やエラーコードが表示されている場合は、取扱説明書を確認し、内容に応じた対応を行いましょう。

エラー表示が継続する場合は、メーカーや修理業者への相談をおすすめします。


ブレーカーが落ちる、運転が途中で止まる

エアコンを運転するとブレーカーが落ちる、または途中で停止してしまう場合は、電気系統や本体の異常が関係している可能性があります。

このような症状がある場合は、無理に運転を続けず、点検を依頼することをおすすめします。


異常な音や焦げたようなニオイがする

運転中に、

  • 金属音
  • 異常な振動音
  • 焦げたようなニオイ

など、普段とは異なる症状がある場合は注意が必要です。

これらは部品の異常や故障が原因となっている可能性があります。

安全のためにも、異常を感じた際は使用を中止し、専門業者へ相談しましょう。


製造から長期間経過しているエアコン

エアコンは長年使用すると、部品の経年劣化により故障のリスクが高くなることがあります。

また、機種によっては補修用性能部品の保有期間が終了している場合もあり、故障の内容によっては修理が難しいケースもあります。

年数だけで故障を判断することはできませんが、長期間使用しているエアコンでは、修理・買い替え・クリーニングなどを総合的に検討することが大切です。


プロからのアドバイス

私たちがお客様宅へ訪問した際も、まずは「クリーニングで改善が期待できる状態なのか」を確認します。

冷えない原因が明らかに故障と考えられる場合は、無理にクリーニングをおすすめすることはありません。

反対に、内部の汚れが原因と考えられる場合には、現在の状態をご説明したうえで、適切なクリーニング方法をご提案しています。

エアコンが冷えない原因は一つではありません。

だからこそ、原因を正しく見極めることが、余計な出費や時間を防ぐ第一歩になります。

エアコンの冷えない原因を点検し、クリーニングと修理の判断を行うプロの作業風景

第6章 プロは現場でここをチェックしています

「エアコンが冷えないので、クリーニングをお願いします。」

このようなご依頼をいただいた場合でも、私たちはすぐに洗浄作業を始めることはありません。

まずは現在の状態を確認し、「クリーニングで改善が期待できるのか」「故障の可能性があるのか」を判断するための点検を行います。

原因を正しく把握することが、お客様にとって最適なご提案につながるからです。


① エアコンの型番・製造年を確認します

最初に確認するのは、エアコンの型番や製造年です。

メーカーや機種によって構造が異なるため、適切な作業方法を判断するための重要な情報となります。

また、製造から長期間経過している機種では、部品供給の状況や保証内容についても確認が必要になる場合があります。


② 試運転を行い、冷房の状態を確認します

続いて、実際に冷房運転を行います。

この際に確認する主なポイントは、

  • 冷たい風が出ているか
  • 風量に異常はないか
  • 異音や異臭はないか
  • エラー表示が出ていないか

などです。

この段階で、明らかに故障が疑われる症状が見つかることもあります。


③ エアコン内部の汚れを確認します

吹出口や熱交換器、送風ファンなど、目視できる範囲で内部の状態を確認します。

例えば、

  • ホコリの付着
  • カビによる汚れ
  • 風の通り道の汚れ

などが見られる場合は、冷房効率の低下につながっている可能性があります。

ただし、見た目だけで原因を断定することはありません。


④ 室外機の設置状況も確認します

室内機だけではなく、室外機の状態も重要な確認項目です。

  • 周囲に物が置かれていないか
  • 空気の流れが確保されているか
  • 外観に異常がないか

などを確認します。

室外機の環境が原因で冷房効率が低下しているケースもあるため、室内機・室外機の両方を確認することが大切です。


⑤ 状態をご説明したうえで作業内容をご提案します

点検が終わった後は、お客様に現在の状態をご説明します。

そのうえで、

  • クリーニングで改善が期待できる場合
  • 修理やメーカー点検をおすすめする場合

を、それぞれ分かりやすくお伝えしています。

必要以上の作業をおすすめすることはなく、状況に応じたご提案を心掛けています。


プロからのアドバイス

「冷えないから、とりあえずクリーニングをする」という考え方では、原因によっては改善しない場合があります。

反対に、内部の汚れが主な原因であれば、クリーニングによって本来の性能を取り戻せるケースもあります。

大切なのは、原因を確認し、現在の状態に合った対応を選ぶことです。

焦って判断するのではなく、まずは状態を確認することが、余計な修理費やクリーニング費用を抑えることにもつながります。

エアコンの冷房効率や内部の状態を点検し、原因を確認しているプロの作業風景

第7章 フィルター掃除ロボット機能付きエアコンでも安心できない理由

近年は、フィルター掃除ロボット機能付きエアコンを設置されているご家庭が増えています。

「自動で掃除してくれるから、お手入れは必要ないですよね?」

このようなご質問をいただくことがあります。

しかし、フィルター掃除ロボット機能付きエアコンでも、定期的なお手入れや内部の状態確認は大切です。

ここでは、その理由をご紹介します。


フィルターを自動で掃除する機能です

フィルター掃除ロボット機能付きエアコンは、その名前のとおりフィルターを自動で掃除する機能を備えています。

機種によって方式は異なりますが、一般的にはフィルターに付着したホコリをブラシなどで取り除き、ダストボックスへ集めたり、屋外へ排出したりする仕組みです。

この機能により、フィルターのホコリがたまりにくくなるというメリットがあります。


エアコン内部すべてを掃除しているわけではありません

一方で、フィルター掃除ロボット機能付きエアコンでも、

  • 熱交換器
  • 送風ファン
  • 吹出口
  • ドレンパン周辺

などの内部まで自動で掃除しているわけではありません。

これらの部分は、冷房運転時の結露や空気中のホコリなどの影響を受けるため、使用環境によっては汚れが付着することがあります。


フィルターがきれいでも内部は汚れることがあります

現場では、

「フィルターはとてもきれいなのに、吹出口の奥を見ると送風ファンに汚れが付着していた」

というケースも珍しくありません。

これは、フィルターを通過した細かなホコリや湿気などが、内部へ少しずつ付着していくためです。

もちろん、汚れ方には使用環境や設置場所などによる個人差があります。


ダストボックスのお手入れも忘れずに

ダストボックス付きの機種では、回収されたホコリがたまります。

ダストボックスがいっぱいになると、本来の性能を十分に発揮できなくなる場合があるため、メーカーの取扱説明書に従って定期的にお手入れを行いましょう。

また、ダストボックスを搭載していない方式の機種もあるため、ご使用の機種に応じたお手入れ方法を確認することが大切です。


プロからのアドバイス

フィルター掃除ロボット機能付きエアコンは、日常のお手入れの負担を軽減してくれる便利な機能です。

しかし、「何もしなくても内部までずっときれいな状態を保てる」という意味ではありません。

快適な冷房性能を維持するためには、

  • フィルターの状態
  • ダストボックスの清掃
  • 吹出口の確認
  • 必要に応じた内部の状態確認

などもあわせて行うことをおすすめします。

「自動で掃除してくれるから大丈夫」と思い込まず、エアコン全体の状態に目を向けることが、長く快適に使用するためのポイントです。

フィルター掃除ロボット機能付きエアコンで自動清掃される部分とされない部分を解説したイラスト

第8章 エアコンを長持ちさせるために普段からできること

エアコンは、定期的にお手入れを行うことで、快適な状態を維持しやすくなります。

特別な知識や道具がなくても、ご家庭でできるお手入れはいくつかあります。

ここでは、日頃から実践しやすいポイントをご紹介します。


フィルターは定期的にお手入れしましょう

フィルターは、エアコンのお手入れの中でも最も身近な部分です。

ホコリがたまると空気の流れが悪くなり、冷房効率が低下する原因の一つとなります。

お手入れの頻度は使用状況によって異なりますが、汚れが気になったら早めに清掃することをおすすめします。

フィルター掃除ロボット機能付きエアコンの場合でも、ダストボックスやフィルターの状態は定期的に確認しましょう。


冷房シーズンの終わりは内部を乾燥させましょう

冷房運転中は、エアコン内部に結露が発生します。

機種によっては内部クリーン機能や内部乾燥機能を搭載しているものがあります。

ご使用の機種にその機能がある場合は、取扱説明書に従って活用するとよいでしょう。

なお、搭載されていない機種では、送風運転などが内部乾燥の一助となる場合もありますが、機種によって仕様が異なるため、取扱説明書をご確認ください。


室外機の周囲は整理整頓を心掛けましょう

室外機の周囲に物を置かないことも大切です。

  • 植木鉢
  • 収納ケース
  • ダンボール
  • 落ち葉

などが空気の流れを妨げることがあります。

定期的に周囲を確認し、風通しを確保しておきましょう。


吹出口の汚れも確認してみましょう

吹出口から見える範囲で、

  • ホコリ
  • 黒い汚れ
  • カビのような付着物

などが見える場合は、内部にも汚れが蓄積している可能性があります。

無理に奥まで掃除しようとせず、見える範囲のお手入れに留めることが大切です。


異変を感じたら早めに確認しましょう

エアコンは毎日使用していると、小さな変化には気付きにくいものです。

例えば、

  • 風が弱くなった
  • ニオイが気になる
  • 運転音が以前と違う
  • 冷えるまで時間がかかる

など、普段との違いを感じた場合は、そのまま使い続けるのではなく、一度状態を確認することをおすすめします。

早めに原因を確認することで、結果的に大きなトラブルを防げる場合もあります。


プロからのアドバイス

エアコンは精密機器です。

日頃のお手入れを行うことで快適に使用しやすくなりますが、無理な分解や誤った清掃方法は故障につながるおそれがあります。

ご家庭でできるお手入れは安全な範囲で行い、内部の状態が気になる場合や冷房効率の低下が続く場合は、原因を確認したうえで適切な対応を検討することが大切です。

「少し気になるな」と感じたときこそ、エアコンの状態を見直す良いタイミングかもしれません。

定期的なお手入れで快適な冷房環境を維持している明るいリビングのイメージ

第9章 よくあるご質問(Q&A)

この章を追加すると、「エアコン 冷えない」に関する検索意図を幅広くカバーできます。

例えば、

Q. エアコンが冷えないときは、すぐクリーニングを依頼した方がいいですか?

→ まずは設定やフィルター、室外機周辺などを確認し、それでも改善しない場合は原因に応じて点検やクリーニングを検討しましょう。

Q. フィルター掃除だけで改善することはありますか?

→ 汚れが原因で風量が低下している場合は改善が期待できることがあります。ただし、すべての症状が改善するわけではありません。

Q. 市販のエアコン洗浄スプレーは使っても大丈夫ですか?

→ 使用方法や機種によって注意点があるため、取扱説明書を確認し、無理な使用は避けましょう。

Q. 何年くらい使ったらクリーニングを検討すればいいですか?

→ 使用頻度や設置環境によって異なります。効きの低下やニオイ、吹出口の汚れが気になったら、一度状態を確認することをおすすめします。

Q. フィルター掃除ロボット機能付きエアコンでも内部は汚れますか?

→ フィルター以外の熱交換器や送風ファンなどには、使用環境によって汚れが付着することがあります。

その他にエアコンに関してのよくある質問はこちら

まとめ

エアコンが冷えない原因は、一つとは限りません。

設定の問題やフィルターの目詰まりといった比較的簡単に確認できるものから、内部の汚れ、室外機の設置環境、さらには機械的な故障まで、さまざまな要因が考えられます。

「冷えない=故障」と決めつける前に、まずは今回ご紹介したチェックポイントを確認してみましょう。

一方で、エラー表示や異音、冷たい風がまったく出ないといった症状は、クリーニングでは改善しないケースもあります。

その場合は無理に使い続けず、点検や修理を検討することも大切です。

また、エアコンを快適に長く使うためには、

  • フィルターの定期的なお手入れ
  • 室外機周辺の整理
  • 吹出口の確認
  • 使用状況に応じた内部の状態確認

など、日頃のメンテナンスも欠かせません。

私たちガーディアンでは、「とりあえずクリーニングをおすすめする」のではなく、まずは現在の状態を確認し、お客様にとって最適な方法をご提案することを大切にしています。

快適な夏を過ごすためにも、エアコンの効きが気になった際は、ぜひ一度状態を確認してみてください。

「冷えない原因は汚れだけとは限りません。
ガーディアンでは、現在の状態を確認したうえで、クリーニングが適しているのか、修理をご検討いただいた方がよいのかも含めてご案内しています。」

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