自分で出来るエアコンメンテナンス

今回はハウスクリーニングのプロの目線で、すぐに使えるテクニックやお掃除にまつわる豆知識などをご紹介させていただきます。

4月10日 エアコン試運転の日

経済産業省が新たに制定した「エアコン試運転の日」というのはご存じでしょうか?

暑い夏に、不具合があると大変です!
夏までに、エアコンの試運転と確認を。
暑い夏に、不具合があると大変です!
夏までに、エアコンの試運転と確認を。

近年、熱中症予防の観点から、経済産業省から4月10日が「エアコン試運転の日」として制定されました。本格的に暑くなる前に、余裕をもってエアコンを整えることが推奨されていますのでご確認ください。

ここでは自分で出来るチェックポイントをまとめました。

❶ 電源プラグ
電源プラグやコンセントに変色や汚れはありませんか?

❷ リモコン
液晶は表示されてますか?リモコンで操作できますか?

❸ フィルター
ホコリが溜まっていませんか?破れや破損はありませんか?

❹ 室外機
室外機の上や前に物を置いていませんか?室外機の近くには物を置かないようにお願いします。

❺ 冷風の確認
冷房設定温度を16~18℃で10分程度運転し、冷えることを確認してください。

❻ 正常運転の確認(最低30分は運転確認を)
室内機から水漏れ、異音、異臭がないか、室外機から異音、異臭がないか確認ください。

エアコン掃除の具体的な方法や手順を詳しく説明します。

①シーズン前に運転をしてみて異常がないか動作確認をしましょう

②フィルターの掃除

③エアコン外装の埃取り

エアコン簡単メンテナンス3つのポイント

①エアコンの動作確認作業
リモコンで運転モードを「冷房」にして、設定温度を設定できる最低温度(16℃)にして運転してみましょう。動かない時やリモコンの表示が薄いときはリモコンの電池を交換をして下さい。一般的には単4電池ですが、電池を交換する時は誤動作を防止する為に全部新しい電池に交換してください。リモコンにリセットボタンがある場合は爪楊枝などでリセットボタンを押してください。

②フィルターの掃除
エアコンのフィルターは、定期的に掃除する必要があります。フィルターを取り外し、掃除機でホコリを吸い取るか、水で洗い流します。水洗いする場合は、しっかり乾燥させてから取り付けましょう 。※自動お掃除ロボット機能が付いている機種の場合は機種により少し難易度があがります。

③エアコン外装まわりの掃除
エアコンの外側やパネルは、柔らかい布やマイクロファイバーぞうきんを使って拭き掃除します。特に、ホコリがたまりやすい部分を重点的に掃除しましょう 

・具体的な掃除道具

マイクロファイバークロス
ほこりや汚れをしっかり吸着し、傷をつけずに拭き取れます。

家庭用掃除機
フィルターや内部のホコリを吸い取るために使用します。特に、細かいホコリを取り除くのに効果的です。

マイクロファイバーぞうきん
外側の拭き掃除に最適です。柔らかい素材で、傷をつけずに掃除できます。

ふわっとモップやミトングローブ
エアコンの隙間や細かい部分の掃除に便利です。

<注意点>

水洗いの注意
一部のエアコンは水洗いが可能ですが、取扱説明書を確認してから行いましょう。水が内部に入らないように注意が必要です

定期的なお掃除
エアコンの効率を保つために、定期的に掃除を行うことが重要です。特に夏や冬の使用前に掃除をすることをお勧めします 

エアコン掃除は、自分でできる簡単な作業です。フィルターや外側の掃除を定期的に行うことで、エアコンの性能を維持し、快適な空間を保つことができます。自分でできる掃除を実践して、エアコンを清潔に保ちましょう!

◆どのくらいの頻度でエアコンの掃除をすれば良いですか?

フィルターの掃除(2週間に1回がおすすめ)

フィルターは、エアコンの効率を保つために定期的に掃除する必要があります。特に、使用頻度が高い場合は、週に1回の掃除が推奨されます

内部のクリーニング(年1回がおすすめ!専門業者にお任せください)

エアコンクリーニングは、通常、年に1回行うことが推奨されています。特に、夏や冬に頻繁に使用する場合は、年2回のクリーニングが理想的です。

最近ホームセンターでスプレータイプの洗浄剤が売られていますが、私はあまりお勧めしていません。

理由としては洗浄後の液剤がエアコン内部のドレンパンなどに溜まり、ヘドロなどになり固着しているお家をよく拝見します。

場合によっては嫌な匂いの原因にもなりますし使用する場合は十分な洗浄とすすぎ洗いが必要だと思われます。

使用状況による調整(お住まいのエアコンの使用状況により)

使用時間が長い部屋→リビングなど、エアコンの使用時間が長い部屋では、年に1回のクリーニングが推奨されます。

使用時間が短い部屋→ 寝室や子供部屋など、使用時間が短い場合は、2年に1回のクリーニングが理想です。

ここまでのまとめ

エアコンの掃除は、フィルターを週1回から2週に1回、内部のクリーニングは年1回が基本です。使用状況に応じて、必要に応じて頻度を調整することが重要です。定期的な掃除を行うことで、エアコンの性能を維持し、快適な空間を保つことができます。エアコンの掃除を怠らず、清潔な空気を楽しみましょう!

※ここでポイント!
寝室のエアコンは寝るときにしか使用しない
から使用頻度は低いのに何故か運転時に嫌な匂いがするのですが・・という質問をよく聞きます。

まず、寝室の臭いの原因として考えられるのは人が発する匂いです。人間の体からは寝ている間にたくさんの汗や皮脂が分泌され、それらは時間の経過とともに不快な匂いに変わります。

体臭以外にも、口呼吸や虫歯・歯周病などによる口臭や、お子さんのおねしょの匂いなども寝室の匂いの原因になっている可能性があります。

就寝時は部屋の窓や扉を閉めることが多いので、些細な匂いも蓄積されやすく、結果的にエアコンの内部にも匂いが吸着してエアコンから部屋全体に広がってしまうのです。

雑菌は、汗や皮脂などの汚れが放置されていたり、湿気の多い環境で繁殖します。

寝ている間にかいた汗や分泌された皮脂がついた寝具や、洗濯しないままクローゼットに片づけた衣服、寝室内での部屋干しなどは、雑菌が繁殖しやすく、匂いの原因になります。

急いで出来る匂い対策

①部屋の窓を全開にする。
②エアコンの冷房の設定温度を一番低く設定
③強風運転で1~2時間運転させる

一時的かもしれませんが、これで匂いが改善される事もありますのでお悩みの方はお試しください。

こちらの匂いの改善方法はあくまでも一時的です。
専門業者にてエアコン内部クリーニングを行うのが一番の解決方法となります。

エアコンを掃除しないと、どんなリスクがあるの?

エアコンを掃除しないことによるリスクは多岐にわたります。以下に、主なリスクを詳しく説明します。

カビの発生

エアコン内部に湿気がたまり、カビが繁殖することがあります。カビはアレルギーや喘息の原因となり、特に敏感な人々にとっては深刻な健康問題を引き起こす可能性があります 。

ホコリの蓄積

エアコン内部にホコリが蓄積されると、運転時にそれが室内に撒き散らされます。これにより、咳やくしゃみ、目のかゆみなどのアレルギー症状が引き起こされることがあります 。

異臭の発生

汚れたエアコンからは異臭が発生することがあります。この臭いは、カビやホコリが原因であり、快適な室内環境を損なうだけでなく、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

冷暖房効率の低下

エアコン内部の汚れは冷暖房効率を低下させ、結果的に電気代が増加します。効率が悪化することで、体温調節が難しくなり、体調を崩す原因となることがあります。

<まとめ>
エアコンを掃除しないことは、カビやホコリの発生を招き、アレルギーや喘息のリスクを高める可能性があります。また、異臭や冷暖房効率の低下も健康に悪影響を及ぼす要因となります。
定期的な掃除を行うことで、快適で健康的な室内環境を維持しましょう。エアコンのメンテナンスは、健康を守るために非常に重要です!

エアコンのカビとホコリの影響

カビの繁殖

特に、アスペルギルス症などの健康被害を引き起こす可能性もあります

エアコン内部は湿気がたまりやすく、カビが繁殖しやすい環境です。カビを吸い込むことで、アレルギー性鼻炎や喘息の症状が悪化することがあります。

ホコリとハウスダスト

エアコンのフィルターや内部に蓄積されたホコリやハウスダストは、運転時に室内に舞い上がります。これにより、咳やアレルギー症状が引き起こされることがあります。

アレルギー性鼻炎のリスク

エアコンを使用するたびに鼻の調子が悪くなる場合、エアコン内部に存在するカビやダニの死骸、フンが原因でアレルギー性鼻炎を発症している可能性があります。

ここまで自分で出来るエアコンお掃除の必要性、エアコンの汚れは様々なリスクがあるという事を記載しました。家族の快適な暮らしを守る為にもエアコンは定期的なメンテナンスが必要だという事がおわかりいただけたでしょうか。そうは言っても自分ではなかなか・・という方はガーディアンにお任せください。

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